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  本日 

糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−
糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−

 

平成21年(2009年)2月1日、第7回糖尿病市民セミナー・東京 基調テーマ『糖尿病の世紀を生き抜く!』が有楽町・よみうりホールにて開催され、《第2部 糖尿病になりやすいとしたら? −氏か育ちか自分自身か−》で大阪大学大学院 公衆衛生学 教授 磯 博康先生が「糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−」についてご講演されました。

 

磯先生は公衆衛生学がご専門で、日本人を対象とした大規模臨床研究結果を基にご講演されました。講演内容は、糖尿病やその合併症である循環器疾患の発症に関わる生活習慣とはどのようなものがあるか、身体活動・運動の不足とエネルギー摂取過剰、喫煙、飲酒、マグネシウム・カルシウム・ビタミンDの摂取不足、ストレスの関与などの問題について、解り易くお話されました。

 

以下の内容について話されましたが、特にマグネシウムについては追記いたします。

 

        身体活動・運動の不足

        エネルギーの過剰摂取

        喫煙

        緑茶やコーヒー

        マグネシウムの摂取不足

マグネシウムの摂取不足は、糖尿病の発症リスクを増加させます。すい臓からのインスリン分泌を低下させたり、細胞のインスリンレセプターの機能を低下させて(インスリン抵抗性を増加させて)糖尿病を引き起こします。

 

痩せている人で糖尿病にかかる人の一部はマグネシウムの摂取不足によるものと考えられます。

 

マグネシウムは、肉、乳・乳製品以外の食品(穀類、大豆等の豆類、魚介類、野菜、海藻等)に豊富に含まれています。     

 

        カルシウムやビタミンDの摂取不足

        飲酒

        ストレス

        食塩(ナトリウム)の過剰摂取

 10     野菜・果物(カリウム)の摂取不足

 11     魚の摂取不足

 12     肉の脂等の動物性脂肪の過剰摂取

 

糖尿病やその合併症予防のための生活習慣とは?

   1  毎日の生活の中で20−30分速歩で歩く。

          階段を利用する。筋肉トレーニングや運動を加える。

        腹七分目に。早食いをせずに良く噛んで、夜遅くの

       食事、間食を避ける。

        緑茶あるいはコーヒーを飲む。

        バランスの良い食事をして、マグネシウムを十分に摂る。

        牛乳、乳製品を毎日摂る。

        アルコールは日本酒換算で1日1合まで。

        タバコは吸わない。

        ストレスをためない。

        食塩を控える。

 10     野菜を毎日(3回)、果物を毎日摂る。

 11     魚を2日に1回以上、肉より魚を多く摂る。

 

参考資料:

磯 博康: 糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり− 第7回糖尿病市民セミナー・東京 基調テーマ『糖尿病の世紀を生き抜く!』 配布資料PP.16-17、平成21年(2008年)2月1日

 

詳しくは、以下のホームページをご訪問されることをお勧め致します。

 

()日本糖尿病協会 東京都支部(東京都糖尿病協会)

http://www.dm-net.co.jp/tokyo-tounyou/2008/12/22/7/#more 

 

日本生活習慣病予防協会

http://mhlab.jp/calendar/seikatsusyukanbyo_ 01/2009/02/003311.php 

 

 

MAG21研究会コメント】

慢性的なマグネシウム摂取不足が2型糖尿病の発症リスクを高めることは、特に、21世紀以降欧米の論文**等で臨床疫学的に証明されていますが、わが国における疫学成績がこれまで無く、そのデータが期待されていました。MAG21研究会の横田は、わが国では非肥満の糖尿病患者が多いことのひとつの原因として、戦後の食生活の“半欧米化”に伴う慢性的マグネシウム摂取不足が関わる、いわゆる“Mg仮説”を提唱し続けて来ましたが、この仮説が今回の成績でさらに強く支持されることになったと言えます。マグネシウム補充にインスリン抵抗性改善作用、中性脂肪低下、降圧効果があることは既にいくつかの論文

 

Yokota K, et al., J Am Coll Nutr 23:506S-509S, 2004

Guerrero-Romero F, Rodríguez-Morán M. Acta Diabetol 39:209–213, 2002

2008.01.23 WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その2−

2008.01.22 WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その1−

2007.08.20 メタボリックシンドロームの予防 −その1−

 

などで報告されています。今後は、マグネシウムの補充により糖尿病発症リスクが抑制されればこの“Mg仮説”が立証されたことになります。

 

 

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| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 11:00 | comments(0) | - |
マグネシウム不足が深刻

マグネシウム不足が深刻

 

厚生労働省は2008年12月25日、「平成19年 国民健康栄養調査結果の概要について」を発表し、「栄養素等摂取量」も報告しています。 

 

マグネシウムに関する1日当りの平均摂取量は、男性30〜49歳で250〜257 mg/日でした。前回2006年(平成18年)国民健康・栄養調査結果」では、男性30〜49歳で252〜262 mg/日でした。この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)男性30〜49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の約1/3でおよそ120 mg不足し、更に摂取減少しています。

 

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成18年 国民健康・栄養調査結果」、「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」及び東京都の調査結果「東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」を比較すると、マグネシウムの摂取量は1日あたりおよそ120mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。


10-043 Mg基準値・摂取量比較 2003-2007



(参照)

 

1.        日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

 

2.        平成15年 国民健康・栄養調査結果平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料

 

      平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

 

      平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年12月25日 厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料

      http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5.html

 

3.        東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果 平成19年6月 東京都福祉保健局

 

 

MAG21研究会コメント】

今回、厚生労働省が平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要についてを発表し、「栄養素等摂取量」についても報告しています。

 

今回の発表では、マグネシウムの1日当りの平均摂取量は推奨量のおよそ1/3が不足し、糖尿病実態調査では糖尿病を強く疑われる人と予備軍を含め2210万人と推定され成人の約2割に上った(MAG21研究会の記事 2009.02.10 糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省)。

 

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが明らかになりました。

 

今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育にも取り入れられる事が切に望まれます。

 

 

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| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 10:40 | comments(0) | - |
東京都民マグネシウム不足が深刻
東京都民マグネシウム不足が深刻

東京都福祉保健局は2008年6月30日、「平成18年東京都民の健康・栄養状況」を発表し、「栄養素等摂取状況調査の結果」も報告しています。

調査結果の概要:
 東京都の調査は、今年度から強化・充実したメタボリックシンドローム対策に向けて、都民の生活習慣の実態を把握するため、毎年実施している健康増進法に基づく「国民健康・栄養調査」に、東京都独自の調査項目を加え、さらに対象を拡大して実施。
 調査結果から、成人男性は肥満傾向で、40歳から74歳までの半数以上がメタボリックシンドロームが強く疑われる者又は予備軍であり、また、全国と比べ遅い時間に夕食を食べる者の割合が多いなどの実態が明らかになりました。
 今後は、この結果や、本年3月に策定した「東京都健康推進プラン21新後期5か年戦略」を踏まえ、都民の生活習慣病予防や生活習慣の改善に向けた、普及啓発活動や環境づくりに取り組むとされています。

調査結果のポイント:
 成人男性の33.7%、女性の17.8%が肥満です。平成17年の男性29.3%、女性15.1%と比較し、増加傾向です。
 40歳から74歳までの男性の53.3%が、メタボリックシンドロームが強く疑われる者又は予備軍です。
 野菜類の平均摂取量は316.8グラムで、平成17年の303.7グラムと比較し、摂取量が増えたものの、目標量の「350グラム以上」に比べて不足しています。中でも、20歳代女性は247.7グラムと少ない傾向でした。
 成人男性の29.9%、女性の17.4%が夕食時間を午後9時以降に開始しています。全国と比較し、食事時間が遅い傾向です。
 運動を実行していて、十分習慣化している人は、男性が22.6%、女性が17.4%です。


栄養素等摂取状況調査の結果では、マグネシウムに関する  1人1日当りの平均摂取量は、男性30〜49歳で平均値248〜266 mg/日(標準偏差90〜100)でした。前回「平成17年東京都民の健康・栄養状況」では、男性30〜49歳で246〜 250 mg/日(標準偏差60〜90)とほぼ同じで、深刻な不足状況が続いています。

この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)1人1日当り男性30〜49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の約1/3でおよそ120 mg不足しています。

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成15年国民健康・栄養調査結果」、「平成18年 国民健康・栄養調査結果」及び東京都の調査結果「平成17年東京都民の健康・栄養状況」、「平成18年東京都民の健康・栄養状況」を比較すると、マグネシウムの摂取量は1日あたりおよそ 120mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。

10-022 Mg基準値・摂取量比較

(参照)
1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

2. 「平成15年国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料

   「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

3. 「平成17年東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成19年6月 東京都福祉保健局報道発表資料

   「平成18年東京都民の健康・栄養状況(平成18年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成20年6月 東京都福祉保健局報道発表資料


MAG21研究会コメント:
今回、東京都が「平成18年東京都民の健康・栄養状況」を発表し、「栄養素等摂取状況調査の結果」についても報告しています。

今回の栄養素等摂取状況調査の結果報告では、マグネシウムの推定摂取量が前回より若干平均値で増えましたが誤差(標準偏差)も大きい特徴があります。また、全国の推定摂取量よりは下限がさらに低い結果でした。

近年、マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが明らかになりました。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育にも取り入れられる事が切に望まれます。


ご注意:
当ホームページでは以前、「2007.09.27 マグネシウム不足が更に深刻」、「2008.06.17 マグネシウム不足が更に深刻」として「平成17年東京都民の健康・栄養状況」では、男性30〜49歳で238 mg/日(中央値)とご報告いたしました。しかし、この東京都福祉保健局の出典サイトにアクセス出来なくなりました事をお知らせいたします。この為、「平成17・18年東京都民の健康・栄養状況」では、マグネシウムに関する1人1日当りの平均摂取量は、平均値(標準偏差)のデータを引用することと致しました。

また、「2007.09.27マグネシウム不足が更に深刻」の本文中では、「東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」に関し、東京都福祉保健局のリンクサイトを当時引用しましたが、以下のメッセージが出てきます。
ページが見つかりません
申し訳ございません。アクセスされたページは、当ホームページ内には見つかりませんでした。
ホームページ内において現在公開していないもしくはすでに削除したか、アクセスされたページのURL(ホームページのアドレス)が間違っていた可能性があります。
トップページまたはサイトマップからページをお探しいただくか、ページ上部のサイト内検索をご利用ください。
※東京都福祉保健局ホームページは、2008年1月にリニューアルを行いました。これに伴い、URLが一部変更になっています。

このような状況下では、当引用サイトが東京都福祉保健局ホームページ内において現在公開していないもしくはすでに削除された可能性があることをお知らせいたします。




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| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 10:22 | comments(0) | - |
マグネシウム不足が更に深刻
マグネシウム不足が更に深刻

厚生労働省は2008年4月30日、「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表され、「栄養素等摂取、食品群別摂取の状況」も報告されています。

マグネシウムに関する1日当りの平均摂取量は、男性30〜49歳で252〜262 mg/日でした。前回2003年(平成15年)国民健康・栄養調査結果」では、男性30〜49歳で258〜270 mg/日でした。この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)男性30〜49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の約1/3でおよそ120 mg不足し、更に摂取減少となっています。

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成18年 国民健康・栄養調査結果」及び東京都の調査結果「東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」を比較すると、マグネシウムの摂取量は1日あたりおよそ130mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。

10-019 Mg基準 摂取量

(参照)
1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

2. 「平成15年国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料

  「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

3. 「東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成19年6月 東京都福祉保健局


MAG21研究会コメント:
今回、厚生労働省が「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表し、「栄養素等摂取、食品群別摂取の状況」についても報告しています。

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが明らかになりました。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育にも取り入れられる事を切に望みます。



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| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 12:00 | comments(0) | - |
マグネシウム不足が更に深刻
マグネシウム不足が更に深刻

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成15年国民健康・栄養調査結果」及び東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」を比較すると、マグネシウムの摂取量が更に不足していると推定されます。

成人30〜49歳男性の場合のマグネシウム推奨量と国民の推定摂取量の比較をすると、1日あたりおよそ100mg以上が不足しています。

同じく、東京都民の栄養状況(平成17年)との比較をすると、1日あたりおよそ130mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。

しかも今日の食生活は脂肪分の摂取量*がとても多いので、折角マグネシウムを摂取しても、マグネシウムが脂肪酸と石鹸を作る(鹸化反応**)ので吸収される量が低下します。このため、不足量としてはそれ以上に達すると思われます。このことは極めて重要なこととして認識する必要があるといえます。

*  脂肪分の摂取量については、当ホームページのINDEX 2.3 なぜマグネシウム不足?の中で「わが国における戦後の2型糖尿病有病率と生活環境の推移」のグラフで推移を示しておりますので、ご参照下さい。
** 鹸化反応については、当ホームページのINDEX 2.5 マグネシウムQ&Aの「Q6 ダイエットに効果的なマグネシウムは?」の中で説明しておりますので、ご参照下さい。


2-9.1 Mg推奨量推定摂取量


| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 14:14 | comments(0) | - |
「異常なし」の割合最低に 昨年の人間ドック受診者
「異常なし」の割合最低に 昨年の人間ドック受診者

日本人間ドック学会(奈良昌治(なら・まさはる)理事長)は8月24日、2006年に人間ドックを受けた人のうち、検査項目に異常がなかったのは11.4%と、学会が集計を始めた1984年以来、最低だったと発表した。これまでの最低記録は04、05年の12.3%だった。

集計対象は、同学会などが指定する約800施設で人間ドックを受診した約295万人。「異常なし」は約33万人にとどまった。

異常があった項目では食生活や運動など生活習慣に関連が深いものが目立ち、肝機能障害が26.2%と最多。高コレステロール血症(25.4%)、肥満(24.4%)、高血圧(15.9%)と続き、前年と比べほぼ横ばいか増加傾向を示した。

同学会は、外食産業やコンビニの普及により、食物に占める脂肪の割合が増えたことや、サラリーマンのリストラなどによるストレスが生活習慣を悪化させていることが理由と指摘。集計した牧田総合病院付属健診センター(東京都大田区)の笹森典雄(ささもり・のりお)院長は「意識して生活習慣を変える工夫が大事だ」としている。


MAG21研究会コメント

日本人間ドック学会は、2006年に人間ドックを受診した人のうち、「異常なし」の割合が過去最低の11.4%となった理由を「食物に占める脂肪の割合が増えたことや、サラリーマンのリストラなどによるストレスが生活習慣を悪化させている」と指摘されています。

これらの理由は、当MAG21研究会が指摘していますが、日本人のマグネシウム不足が生活習慣病の増加傾向に深く関係していると考えられます。

戦後の“半欧米化”した食生活は、特に穀類(大麦・雑穀など)の摂取が激減し、逆に高脂肪・高タンパク・高カロリーの食事が増えているため、マグネシウムの摂取量が減っています。

また、国立健康・栄養研究所の西牟田守先生らの研究では、ストレスがかかると、尿中にマグネシウム量が増えると報告されています。

成人30〜49歳男性の場合のマグネシウム推奨量と推定摂取量の比較をすると、1日あたりおよそ100mg以上が不足しています。

この慢性的マグネシウムの摂取不足がインスリン抵抗性を惹起し耐糖能異常を来たします。日本人ではこのインスリン抵抗性を代償するインスリン分泌能が低いため分泌代償不全を来たし2型糖尿病を発症し易くなると言えます。

さらに慢性的マグネシウム摂取不足は、LPL(リポ蛋白リパーゼ)の活性を低下させるために中性脂肪が高くなりがちで、細胞内Ca濃度が上昇して血圧も上昇傾向になり、また脂肪細胞からのアディポサイトカインの分泌も亢進させます。その結果、メタボリックシンドロ−ムや糖尿病が発症すると考えられます。

従って、予防にはマグネシウム不足を補う食生活の改善(食生活での改善だけでが難しい場合はサプリメントを考慮)、適度な運動習慣を持ち、休養・喫煙・飲酒などの生活習慣を見直し、そしてストレスを減らすことが大切です。


| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 10:43 | comments(0) | - |
マグネシウムの摂りかた
マグネシウムの摂りかた
マグネシウムは、健康長寿に必須な主要ミネラルです。マグネシウムは、平均1日あたりおよそ100mg以上が不足していますので、日常の食生活で意識して摂りたいものです。

食品では、比較的マグネシウムが豊富なのは頭文字で、
そばのひ孫と孫(は)優しい子かい? 納得!!』と覚えると便利でしょう。

また、塩分を控えた食生活も心掛けてください。

しかし食事だけからではマグネシウムを補い難い場合は、栄養機能食品などで塩分が極めて少ないマグネシウムのサプリメントを利用するのも良いでしょう。

そばのひ孫


| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 15:25 | comments(0) | - |
なぜマグネシウム不足?
なぜマグネシウム不足?
 近年、日本人のマグネシウム不足として様々な原因が提唱されています。

    食生活の“半欧米化”
日本人は本来、ミネラルを多く含む穀類などを主食として野菜・海産物などを食べてきました。戦後の“半欧米化”した食生活は、特に穀類(大麦・雑穀など)の摂取が激減し、逆に高脂肪・高タンパク・高カロリーの食事が増えています。

1988年(昭和63年)当時の国会では、参議院議員塩出啓典先生の政府(竹下登内閣総理大臣)に対する質問主意書「質問第十四号 マグネシウムの摂取に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する 昭和六十三年十月十四日」が提出されています。塩出議員は、“食生活の洋風化により、マグネシウムの欠乏は、高血圧、心臓病さらには、糖尿病、腎臓結石等の成人病の誘因となるが、政府はマグネシウムの生体における重要性をどのように認識しているのか”などを質問されています。わが国では、塩出議員のご尽力により、この当時の国会から既に、マグネシウムの摂取不足に対する問題認識と議論がなされてきた歴史があります。しかし、政府の対応が遅れているため、20年後の現在でも糖尿病、高血圧、心臓病などのいわゆる生活習慣病の有病率は増加の一途をたどっている状況です。

東京慈恵会医科大学の横田は、「2型糖尿病の発症は、食事性マグネシウムの慢性的摂取不足が強く関与する“Mg仮説”」を提唱しました。(横田邦信:2型糖尿病発症−インスリン分泌とインスリン抵抗性へのマグネシウムの関与。『分子糖尿病学の進歩−基礎から臨床まで−』金原出版 2006)。

戦後の食環境と糖尿病有病率の推移を見ると、1965〜1970年にかけて急激に大麦・雑穀類の摂取量が減り、マグネシウムの慢性的摂取不足となり、この頃より糖尿病が激増しはじめました。

肥満に基づくインスリン抵抗性に加えてマグネシウム不足によるインスリン抵抗性に対して日本人は、民族的に代償性のインスリン分泌亢進ができにくいために容易に2型糖尿病を発症しやすいと考えられます。

そしてこの“Mg仮説”は、以下の欧米の研究報告で支持されています。
  Kao WHL, et al., Arch Int Med 159:2151-2159, 1999
  Lopez-Ridaura R, et al., Diabetes Care 27:134-140, 2004
  Song Y, et al., Diabetes Care 27:59-65, 2004
  Huerta MG, et al., Diabetes Care 28:1175-1181, 2005
  Van Dam RM, et al., Diabetes Care 29:2238-2243, 2006
  Schulze MB, et al., Arch Intern Med 167:956-965, 2007

2-6 半欧米化食生活

2-7 戦後の糖尿推移

2-8 Mg仮説

    塩の問題
昔から日本は、塩化ナトリウムの他に、マグネシウムをはじめ多くの微量ミネラルを含む粗塩を使っていました。

しかし、1972年(昭和47年)には塩田法が廃止され、精製塩[食塩(塩化ナトリウム99%以上)]が一般家庭に普及されるようになりました。以来、塩と共にマグネシウムを摂っていた時代が終わりました。

そして1997年(平成9年)に塩の専売法が廃止されましたが、一般には依然として食塩の普及が多いようです。

更に、ナトリウムの過剰摂取は高血圧の原因になるだけでなく、尿中へのマグネシウム排泄を増やすため体内のマグネシウムは更に不足ぎみになるといわれています。

    水質
日本各地の河川は、マグネシウムやカルシウムの少ない軟水(硬度:100以下)です。

    ストレス
ストレスが社会現象になったのは、戦後の日本が高度成長期を迎えてからといわれていますが、マグネシウムとストレスは深い関係にあります。

国立健康・栄養研究所の西牟田守先生らの研究では、ストレスがかかると、尿中にマグネシウム量が増えると報告されています(マグネシウム7:123−132,1988、 In: Magnesium in Health and disease (Y. Itokawa & J. Durlach,eds), John Libbey & Co Ltd., London, pp. 279-284,1989、疲労と休養の科学4:55−60,1989)。

 厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成15年国民健康・栄養調査結果」を比較すると、マグネシウムの摂取量が不足していると推定されます。

成人30〜49歳男性の場合のマグネシウム推奨量と推定摂取量の比較をすると、
1日あたりおよそ100mg以上が不足しているといえます。

2-9 食事基準摂取量


| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 14:39 | comments(1) | - |
マグネシウムの働き
マグネシウムの働き
 マグネシウムは健康な成人でおよそ25gありその60−65%が、一方、カルシウムは約1000gありその殆どが骨と歯の構成成分となっています。

神経、筋肉の興奮の伝達にも関与し、マグネシウムが不足すると筋肉のけいれん、つっぱり(こむら返り)がおきやすくなります。

さらに、生体内では、325種類以上の酵素特に代謝系の重要な働きを活性化しています。

2-2 Mg働き

さらにマグネシウム(Mg++)は、細胞内と細胞外のミネラルバランスを調節しています。

2-3 細胞内外ミネラル


 マグネシウムは必須・主要ミネラルです。ミネラルは、体の構成や維持に必要な微量栄養素ですが、ヒトの体で作ることが出来ません。その為、食物など体外から摂りいれなくてはなりません。

必須ミネラルは16種類あり、ヒトの体の栄養素として欠かせません。このうち、1日の摂取量が100mg以上必要なものを主要ミネラル、100mg未満のものを微量ミネラルと分けられています。

2-4 主要微量ミネラル


 体内の生理的存在部位による分類もされています。
1990年、国立健康・栄養研究所の西牟田守先生は、ミネラルの存在部位から体の構成要素を考えると、細胞内ミネラル、細胞外ミネラル、骨ミネラルの3要素に分類されると提唱されました(解説論文集: 西牟田守 生体における無機質の生理学的および病態生理学的特性; Nishimuta M. In: Metal ions in Biology and Medicine (Ph. Collery et al. eds), John Libbey Eurotext, Paris, 1990, pp.69-74)。この概念は、ミネラルの体内における存在部位と働きを知る上で重要です。

2-5 細胞内外骨ミネラル


| MAG21研究会 | マグネシウムとは | 13:00 | comments(0) | - |
マグネシウムとは
2-1 語源

マグネシウムのあれこれ 
 マグネシウムは、中国語で金偏に美しい  と表記されます。英語では、“Magnesium”略して“Mg”(化学記号)と表記します。

 マグネシウムの原子番号は12、比重1.74の銀白色金属元素として知られています。アルミニウムより比重の小さい軽金属です。

 マグネシウムは、広い分野で使われています。医療では、下剤、制酸剤、不整脈治療、切迫早産の治療薬、そして医療材料では薬剤溶出性ステントなどに使用されています。工業では、軽金属で耐熱性もあるため合金として航空機、船、自動車、農業機械、パソコン、精密機械、宇宙船など様々な用途にも利用されています。

 マグネシウムは、生物の生命維持・活動に必要不可欠です。

植物では、光合成色素である葉緑素(クロロフィル)の中心核にマグネシウムが位置しています。光合成は、光エネルギーを化学エネルギーに変え、空気中のCO2とH2Oから炭水化物を作る過程で酸素もでき、植物の生育のみならず酸素の供給にも重要な働きをしています。




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