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  本日 

糖尿病予備軍含め2050万人で初めて減少 厚労省
糖尿病患者数は糖尿病予備軍含め2050万人で初めて減少 厚労省

 

糖尿病患者・予備軍の年次推移を2007年来更新致しましたので、お知らせします。

 

更新内容は、「平成24年「国民健康・栄養調査」の結果2013(平成25)年1219日厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養調査係 報道発表資料を含みます。

 

糖尿病実態調査では平成242012)年、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性15.2%、女性8.7%であり、平成19年と比べて男性は変わらず、女性は増加しています。「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は、男性12.1%、女性13.1%であり、平成19年と比べて男性は変わらず、女性は減少しています。

 

「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計されました。「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせると約2,050万人であり、平成91997)年以降、初めて減少に転じました。

 

前回調査2007年より、糖尿病が強く疑われる者(有病者)は60万人の増加、糖尿病の可能性を否定できない者(予備軍)220万人の減少で計160万人の減少でした。

 

調査開始時から比較すると、19971370万人、20021620万人、20061870万人、20072210万人、そして今回20122050万人となり、15年間でおよそ680万人(50%)の激増でした。

 

10-147 糖尿病年次推移 1997-2012

 

* 図をクリックすると拡大表示します。

 

参考資料:

平成24年「国民健康・栄養調査」の結果2013(平成25)年1219日厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養調査係 報道発表資料

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html

 

 

MAG21研究会コメント:

今回、厚生労働省が平成24年「国民健康・栄養調査」の結果を発表されました。

 

前回調査2007年より糖尿病が強く疑われる者(有病者)は60万人の増加、糖尿病の可能性を否定できない者(予備軍)220万人の減少で計160万人の減少となり、平成91997)年以降、初めて減少に転じたのは喜ばしいことです。糖尿病の予防には「エネルギー(カロリー)の制限と運動が重要であることが定説となっていることから食事や運動を意識する人が増えた可能性があります。

 

しかしながら、調査開始時から比較すると、19971370万人から今回20122050万人となり、15年間でおよそ680万人(50%)も激増しています。

2008.05.09   糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省

2009.02.10   糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省

 

MAG21研究会のサイトで解説していますが、日本人の糖尿病の発症要因は脂肪摂取量の増加と運動不足による肥満が定説となっています。しかし、脂肪摂取量は1980年代以降には横這いか減少傾向になり、エネルギー摂取量は1970年代以降には減少しているにも拘らず糖尿病有病率は増加していることから、定説による説明には限界があります。

2012.02.21   特集:マグネシウムと生活習慣病 日本人の食生活はマグネシウム不足

 

糖尿病が強く疑われる者(有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(予備軍)が激増している背景には、国民の食事性マグネシウムの摂取不足と高齢者人口の増加・加齢による影響が関係しています。

2014.01.07   平成24年国民のマグネシウム摂取量やや上昇

 

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病、血圧、脂質異常症などのメタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが認知され、そして食育にも取り入れられ日頃からの予防意識を持つことが切に望まれます。

 

なお、糖尿病やメタボリックシンドロームなどとマグネシウム摂取不足との関係は、横田邦信著の“マグネシウム健康読本”(現代書林)にも詳しく書かれていますのでご参考にして下さい。

また、2月末には、「糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい!」(主婦の友社)が上梓予定ですので、ご期待ください。

 

 

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

 




| MAG21研究会 | メタボリックシンドロームとの関係 | 09:00 | comments(0) | - |
低Mg濃度は糖尿病患者のグリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン:HbA1c)上昇に関連

銅、亜鉛、マグネシウムの代謝異常は糖尿病患者のグリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン:HA1c)上昇に関連

 

2009年、スロバキア共和国Comenius University医学部の研究者らは、Mg濃度が糖尿病患者のグリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン:HA1c)上昇と関連があることを報告したのでお知らせします。

 

この論文の概要を以下にご紹介致します。

 

背景:

糖尿病(DM)は、銅(Cu)、亜鉛(Zn)とマグネシウム(Mg)の代謝変化と関連していると言われています。

 

目的:

この研究目的は、DM患者と健常者の血漿中ミネラル濃度を調査し、また、グリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン:HbA1C)とこれらミネラル濃度との関係を評価することでした。

 

対象と方法:

対象は、年齢、性別、糖尿病の罹病期間が一致した糖尿病患者36人(1型糖尿病11人、2型糖尿病25人)と健常者34人について調査しました。

 

1型糖尿病患者は男性9人と女性2人、年齢49.9±9.4 歳、糖尿病罹病期間23.9±12.9年、 HbA1C 7.19%±0.6%2型糖尿病患者は男性10人と女性15人、インスリン治療8(年齢60.4±12.5歳、糖尿病罹病期間17.1±12.2年、HbA1c 7.66%±1.5%)、経口糖尿病薬(OAD)治療17(年齢58.7±10.1歳、糖尿病罹病期間7.4±5.4年、HbA1c 7.12%±1.1%)。コントロール(健常者)は男性18人と女性16人、年齢30.2±9.7)でした。

 

CuZnMgの血漿濃度は原子吸光分光測定法によって測定しました。

 

結果:

コントロール(健常者)と比較してDM患者では、Cu (P<0.001)Cu/Zn(P<0.0001)の上昇とZn (P<0.01)Mg (P<0.0001)の減少が認められました。また、DM患者では、CuZn(r= -0.626P < 0.0001)で逆相関が認められました。

 

HbA1cレベルは、Cu (r=0.709P<0.001)Cu/Zn(r=0.777P<0.001)で明らかに正相関し、Zn (r= -0.684P<0.001)Mg (r= -0.646P<0.001) では逆相関していました。

 

結論:

DM患者ではCuZnとマグネシウム(Mg)の代謝異常が生じ、グリコヘモグロビンHbA1Cの上昇と関連があり、これらミネラルの代謝異常がDM進行と糖尿病性合併症に関与するかもしれないことが示唆された。

 

 

参考資料:

Viktorínová A, Toserová E, Krizko M, Duracková Z. Altered metabolism of copper, zinc, and magnesium is associated with increased levels of glycated hemoglobin in patients with diabetes mellitus. Metabolism 58:1477-82, 2009 Epub 2009 Jul 9

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19592053

 

 

コメント

この論文では、糖尿病患者におけるHbA1Cとミネラル((Cu)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg))との関連について検討が行われ、糖尿病患者ではCuCu/Zn比 が高く、ZnMgが低い関係が見られ、CuZnの間で逆相関が認められました。また、HbA1cの上昇はCuCu/Zn比で明らかに関連があり、ZnMgで逆相関していたことが認められた事は、ZnMgと同様に2価の陽イオンで、Mgと似た動きを示唆した点興味があると言えます。

 

なお、Mg摂取不足と糖尿病に関し、以下の論文、書籍およびサイトをご参考にしてください。

 

2011.01.12  国民のマグネシウム摂取量不足

 

2010.12.21  マグネシウム摂取量と全身性炎症、インスリン抵抗性と糖尿病発症との関連

 

2010.11.26  日本人のマグネシウム摂取と2型糖尿病

 

2010.11.18  東京都民のマグネシウム摂取量不足持続

 

2009.12.29  生活習慣病に対するミネラル栄養の重要性 Mg(マグネシウム)

 

2009.09.08  WHO 飲料水中のカルシウムとマグネシウム: 公衆衛生的意義 2009発行

 

2009.05.07  米国成人の食事性マグネシウム摂取量

 

2009.03.13  糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−

 

2009.02.10  糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省

 

2008.11.20  マグネシウム健康読本

 

2008.07.01  極低出生体重を伴った若年成人のグルコース調節

 

2008.06.03  『第51回日本糖尿病学会』で横田先生が発表

 

2008.05.09  糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省

 

2008.05.01  『治療学』に横田先生の論文が掲載

 

2008.03.21  『東京の国保』に横田先生の論説が掲載

 

2008.02.04  『日本糖尿病療養指導士認定機構 CDEJ News Letter』に横田先生の記事が掲載

 

2008.01.24  経口マグネシウムサプリメントの影響

 

2008.01.23  WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その2−

 

2008.01.22  WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その1−

 

2007.09.26  マグネシウムQ&A Q7 マグネシウムは、生活習慣病の予防以外の疾病予防にも利用できますか?

 

2007.08.23  女性及び小児とメタボリックシンドロームについて マグネシウムとカルシウム・・・  マグネシウムとカルシウム摂取量の割合が重要ですか?

 

2007.08.13  なぜマグネシウム不足?

 

なお、糖尿病やメタボリックシンドロームなどとマグネシウム摂取不足と生活習慣病との関係は、横田邦信著の“マグネシウム健康読本”(現代書林)にも詳しく書かれていますのでご参考にして下さい。

 

 

 

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

 




| MAG21研究会 | メタボリックシンドロームとの関係 | 09:00 | comments(0) | - |
マグネシウム摂取とメタボリックシンドロームの関係

マグネシウム摂取とメタボリックシンドロームの関係

 

2008年、米国農務省, Tufts University, University of Marylandの共同研究者らは、米国人高齢者のマグネシウム(Mg)摂取とメタボリックシンドローム(MS)の関係について発表したのでお知らせします。

 

この論文の概要を以下にご紹介致します。

 

背景:

マグネシウム(Mg)はグルコースとインスリン代謝に関与する酵素に必須のコファクターです。食事性マグネシウムの低摂取は高齢者のメタボリックシンドローム(MS)のリスクと関連があるかもしれません。

 

目的:

この研究の目的は、高齢者で食事性マグネシウム摂取、代謝性リスクファクターとMS間の横断的な関係を調査することです。

 

方法:

この研究は、1981から1984年にマサチューセッツ州ボストン地域在住、60歳以上の535(男性179人、女性356)を対象に行なわれました。食事性マグネシウム摂取量は食事記録によって評価し、四分位に分類しました。体格指数(BMI)が腹囲の代わりに使われたこと以外、MSThird Report of the National Cholesterol Education ProgramNCEP-掘砲良床全霆爐亡陲鼎い督蟲舛靴泙靴拭

 

ロジスティック回帰分析は、マグネシウム摂取量四分位、MSの有病率とMSの構成要素間の関係を調べるのに用いました。モデルは年齢、性別、BMI、人種、教育、婚姻、喫煙、アルコール摂取、運動、エネルギー摂取、飽和脂肪からのカロリー割合、高血圧または脂質治療薬の使用について調整しました。

 

結果:

マグネシウム摂取量はMSと逆の関連がみられました。マグネシウム摂取量四分位で最も高い群(中央値、384 mg/日)と最も低い群(中央値、188 mg/日)を比較すると有意にMSリスク低下が認められました(オッズ比: 0.3695% CI 0.19-0.69)。有意な逆の関係は、マグネシウム摂取量とBMI(オッズ比: 0.4795% CI0.22-1.00)、および、空腹時血糖(オッズ比: 0.4195% CI 0.22-0.77)との間で観察されました。

 

結論:

我々の研究は、マグネシウム摂取量が高齢者でMSの有病率と反対の関係が示されました。高齢者は、マグネシウムが豊富な食品、例えば、緑色野菜、豆類と全粒穀物を多く摂取することが奨励されます。

 

 

参考資料:

McKeown NM, Jacques PF, Zhang XL, Juan W, Sahyoun NR. Dietary magnesium intake is related to metabolic syndrome in older Americans. Eur J Nutr 47:210–216, 2008, DOI 10.1007/s00394-008-0715-x

http://www.springerlink.com/content/tx125x312k387460/ 

 

McKeown NM. Whole grain intake and insulin sensitivity: Evidence from observational studies.  Nutrition Reviews 62:286-291, 2004

 

 

コメント

この論文の共同研究者らは、60歳以上の高齢者535(男性179人、女性356)を対象に調査した結果としてMg高摂取(1日当り約384 mg)と低摂取(1日当り約188 mg)を比較するとメタボリックシンドロームのリスクが64%低減することが分かります。

 

Mg摂取不足とメタボリックシンドロームに関し、以下の論文、書籍およびサイトをご参考にしてください。

 

2011.01.12  国民のマグネシウム摂取量不足

 

2010.12.21  マグネシウム摂取量と全身性炎症、インスリン抵抗性と糖尿病発症との関連

 

2010.11.18  東京都民のマグネシウム摂取量不足持続

 

2010.02.24  健常ヒト被検者の食後血清脂質反応に対するマグネシウムの影響

 

2009.12.29  生活習慣病に対するミネラル栄養の重要性 Mg(マグネシウム)

 

2009.09.08  WHO 飲料水中のカルシウムとマグネシウム: 公衆衛生的意義 2009発行

 

2009.02.26  ミネラル管理の重要性、作物と人の健康

2009.02.10  糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省

 

2009.01.19  マグネシウムの脂細胞分化に及ぼす影響

 

2008.11.20  マグネシウム康読本

 

2008.10.30  マグネシウムと脂質異常症

 

2008.07.01  極低出生体重を伴った若年成人のグルコース調節

 

2008.06.03  『第51回日本糖尿病学会』で横田先生が発表

 

2008.05.09  糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省

 

2008.05.01  『治療学』に横田先生の論文が掲載

 

2008.03.21  『東京の国保』に横田先生の論説が掲載

 

2008.02.28  低血清マグネシウムとメタボリックシンドローム

 

2008.02.04  『日本糖尿病療養指導士認定機構 CDEJ News Letter』に横田先生の記事が掲載

 

2008.01.26  マグネシウム摂取量とメタボリックシンドロームの罹患率

 

2008.01.23  WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その2−

 

2008.01.22  WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その1−

 

2007.10.19  マグネシウムの食後高脂血症に及ぼす影響

 

2007.10.05  メタボリックシンドロームの患者数 −更新−

 

2007.09.26  マグネシウムQ&A Q7 マグネシウムは、生活習慣病の予防以外の疾病予防にも利用できますか?

 

2007.08.23  女性及び小児とメタボリックシンドロームについて マグネシウムとカルシウム・・・  マグネシウムとカルシウム摂取量の割合が重要ですか?

 

2007.08.23  女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 女性のやせすぎに注意・・・

 

2007.08.13  なぜマグネシウム不足?

 

2007.08.21  メタボリックシンドロームの予防 −その2−

 

2007.08.20  メタボリックシンドロームの予防 −その1−

 

なお、糖尿病やメタボリックシンドロームなどとマグネシウム摂取不足と生活習慣病との関係は、横田邦信著の“マグネシウム健康読本”(現代書林)にも詳しく書かれていますのでご参考にして下さい。

 

 

 

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

 

 



 

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血清および食事性マグネシウムと虚血性脳卒中のリスク
血清および食事性マグネシウムと虚血性脳卒中のリスク:

コミュニティー研究の動脈硬化症リスク

 

2009年、米ミネソタ大学と大阪大学の共同研究者らは、血清および食事性マグネシウムと虚血性脳卒中のリスクに関するコミュニティー研究で動脈硬化リスクを黒人と白人男女14221人に対する15年間の追跡調査結果を報告しました。

 

目的:   著者らは、黒人と白人の間で血清または食事性マグネシウムと虚血性脳卒中の発生関係を調査した。

 

方法:   1987年−1989年の間に、45−64歳の男女14221人がコミュニティー研究集団で、動脈硬化リスクの最初の調査に参加した。脳卒中の発生は病院記録から確認した。

 

結果:   ベースラインで高血圧と糖尿病の低い有病率がより高い血清マグネシウム濃度と関係していた。15年間の追跡調査中に、577名の虚血性脳卒中が発症した。血清マグネシウムは、虚血性脳卒中発生率と逆相関していた。年齢・性別・人種を調整した虚血性脳卒中の発生率は、血清マグネシウム濃度が≤1.51.61.7、≥1.8 mEq/Lに対し、それぞれ1.00.7895%信頼区間(CI):0.620.96)、0.7095%CI0.560.88)、0.7595%CI0.590.95)(P= 0.005)であった。高血圧と糖尿病の調整後は有意差のないレベルに減少した。食事性マグネシウム摂取量は、虚血性脳卒中の発生率とわずかに逆の関係(P= 0.09)であった。

 

考察:   低血清マグネシウム濃度は、高血圧と糖尿病の影響を通して虚血性脳卒中リスクの増加にある程度関連する可能性がある。

 

 

参考資料:

Ohira T, Peacock JM, Iso H, Chambless LE, Rosamond WD, Folsom AR. Serum and Dietary Magnesium and Risk of Ischemic Stroke: The Atherosclerosis Risk in Communities Study. Am J Epidemiol Advance Access published April 16, 2009

 

 

MAG21研究会コメント】

大阪大学医学部公衆衛生学の磯博康教授(論分の3人目の共同執筆者)の研究グループでは、これまで国内においても生活習慣病に関する大規模な疫学研究が継続され、わが国でもマグネシウム摂取不足が糖尿病の発症に関わることを述べておられ、当ホームページでも紹介をしました。

2009.03.13 糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−

 

今回の疫学調査研究はマグネシウム濃度・食事性マグネシウム摂取量が動脈硬化症に虚血性脳卒中発症と関連する可能性を示した興味ある報告と言えます。今後も、マグネシウム摂取不足と糖尿病・メタボリックシンドローム発症との関連の疫学的研究報告がなされることが期待されます。

これまで当ホームページでは以下のサイトで、これまでに報告されたマグネシウム摂取不足と生活習慣病との関連の記事を掲載しています。

2009.02.19 マグネシウム不足が深刻

2008.12.26 肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍

2008.12.03 ドイツ10人に1人がマグネシウム不足

2008.11.29 ドイツのマネシウム推奨量

2008.11.20 マグネシウム健康読本

2008.10.30 マグネシウムと脂質異常症

2008.08.05 東京都民マグネシウム不足が深刻

2008.05.09 糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省

2008.05.01 『治療学』に横田先生の論文が掲載

2008.03.05 マグネシウムサプリメントの血圧への効果

2007.11.19 第27回日本マグネシウム学会 公開シンポジウム「ミネラルと健康」が開催されました

2007.10.05 メタボリックシンドロームの患者数 −更新−

2007.09.05 日本人の食事摂取基準

2007.08.13 なぜマグネシウム不足?

 

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高血圧治療ガイドライン2009
高血圧治療ガイドライン2009

 

高血圧治療ガイドライン2009が平成21年(2009年)1月16日に発行されました。

 

今回、このガイドライン「第4章 生活習慣の修正 2.野菜、果物、魚、コレステロール、飽和脂肪酸など」に初めて、

 

“最近、Mg(マグネシウム)摂取量の多い人ではメタボリックシンドロームの頻度が少ないという疫学研究が示されている”

 

と明記され、He K教授らの研究論文(He K, et al., Circulation 113:1675-1682, 2006)が引用されました。

 

 

参考資料:

高血圧治療ガイドライン2009 

Guidelines for the Management of Hypertension

2009年1月16日発行

発行:    特定非営利活動法人 日本高血圧学会

            http://www.jpnsh.org/

 


 

MAG21研究会コメント】
MAG
21研究会のホームページでは、マグネシウムとメタボリックシンドロームとの密接な関係を解説して来ました。

 

また、He教授らの論文に関しても

 

2007.08.23女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 小児メタボ」、

 

2007.08.21メタボリックシンドロームの予防 −その2−

 

にてご紹介して来ましたので、ご参考にしてください。

 

 

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| MAG21研究会 | メタボリックシンドロームとの関係 | 09:47 | comments(0) | - |
糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省
糖尿病患者数は糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省

 

厚生労働省は2008年12月25日、「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表しました。平成19年の重点調査項目は「糖尿病」、「休養(睡眠)」の状況などについて発表しています。

 

1.        糖尿病の状況

糖尿病実態調査では平成19年(2007年)、糖尿病を強く疑われる人と予備群を含め2210万人と推定され、成人の約2割に上った。

 

2006年の前回調査より、糖尿病を強く疑われる人は70万人、予備は270万人の計340万人(18.2%)の増加であった。

 

調査開始時から比較すると、1997年1370万人、2002年1620万人、2006年1870万人、そして今回2007年2210万人となり、10年間でおよそ840万人(61%)の激増であった。


10-041 糖尿病年次推移 1997-2007

 

2.        メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

各年代のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者と予備群と考えられる者について、平成19101日現在推計の男女別、年齢階級別の40-74歳人口(全体約5,800万人中)を用い、それぞれ該当者、予備群として推計され、4074歳におけるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者数は約1,070万人、予備群者数は約940万人、併せて約2,010万人と推定された。

 

男女40〜74歳でみると、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームが強く疑われる者又は予備群と考えられる者であった。

 

10-042 メタボ年次推移 2004-2007
 

※ ただし、平成19年調査より、服薬状況の問に「中性脂肪を下げる薬」が追加された為、平成19年の結果は平成18年以前の結果と単純比較できない。

 

3.        身体状況及び生活習慣等の状況

(ア)  肥満とやせの状況

男性では、全ての年齢階級において、肥満者の割合が20年前(昭和62)10年前(平成9年)と比べて増加傾向であった。女性では、3060歳代において肥満者の割合が20年前、10年前と比べて減少していた。また、2040歳代においては低体重(やせ)が増加傾向であった。

(イ)   運動習慣者

日常生活における歩数の平均値は、男性で7,321歩、女性で6,267歩となっており、「健康日本21」の目標値である男性9,200歩、女性8,300歩に達していない。

(ウ)   睡眠・休養の状況

1日の平均睡眠時間は、男女ともに「6時間以上7時間未満」が最も多く、約4割であった。

(エ)  ストレスの状況

ストレスの状況は、「大いにある」、「多少ある」と回答した者は、男女ともに、2040歳代で7割を超えていた。

(オ)  喫煙の状況

現在習慣的に喫煙している者の割合は、男女ともに20 40歳代が高く、男性で約5 割、女性で約2 割。

(カ)  朝食欠食の状況

     朝食欠食の状況を年次推移でみると、男女ともに高くなる傾向であり、平成19年では、男性は30歳代で最も高く約3割、女性は20歳代で最も高く約2.5割。

 

 

参考資料:

平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年12月25日 厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料

平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

平成14年 糖尿病実態調査」平成15年8月6日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

平成9年 糖尿病実態調査報告書について」平成11年4月21日厚生省保健医療局生活習慣病対策室

 

 

【MAG21研究会コメント】

今回、厚生労働省が「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表されました。

 

糖尿病とメタボリックシンドロームの状況では、予備群を含めた推計値が減少することなく増加の一途をたどっている結果でした。この原因には、高齢化社会が急速に進み、国民の間で広がっている運動不足や食習慣の乱れが大きな要因となっていると考えられます。

 

また、ストレスはマグネシウムの体外排泄を増加させます。2007.08.13 なぜマグネシウム不足?

 

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病、血圧、脂質異常症などのメタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが認知され、そして食育にも取り入れられ日頃からの予防意識を持つことを切に望みます。

 

この記事に対するご意見やご質問を心からお待ちしております。



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マグネシウムと脂質異常症
マグネシウムと脂質異常症

東京慈恵会医科大学 准教授 横田邦信先生の『マグネシウムと脂質異常症』の論文が、『臨床栄養 (臨時増刊号)』   2008年9月号に掲載されましたのでお知らせいたします。

論文の内容は、

 はじめに

 Mgとは?

 慢性的Mg摂取不足と生活習慣病

 Mg不足と脂質異常症

 おわりに

出典:
横田邦信: マグネシウムと脂質異常症. 臨床栄養 113: 556−557、2008.9 (臨時増刊号)

臨床栄養 113/4 2008年9月臨時増刊号
http://mbc.meteo-intergate.com/bookcenter/pub... 


MAG21研究会コメント:
厚生労働省は2008年4月30日、「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表しました。今回、生活習慣病有病者とメタボリックシンドロームの状況などについて発表しています。この内容は、当ホームページ 「2008.05.09 糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省」に掲載していますが、脂質異常症の推計では、HDLコレステロールと服薬状況のみを用いて、「脂質異常症が疑われる人」の判定を行った場合、約1410万人でした。また、参考値として、食事の影響を受ける中性脂肪を用い、「動脈硬化疾患予防ガイドライン(2007年版)」の基準である中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールを用いた判定を行った場合、推計値は約 4220万人でした。

Mgが栄養学上極めて重要な主要ミネラルであること、さらにはその食事性摂取が食の“半欧米化”によって激減し多くの生活習慣病、特に、脂質異常症とも密接に関わっていることが認知され、そして食育にも取り入れられることを切に望みます。

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。




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低マグネシウム血症と代謝性グルコース障害リスク: 10年追跡調査研究
低マグネシウム血症と代謝性グルコース(ブドウ糖)障害のリスク: 10年追跡調査研究

2008年、メキシコMultidisciplinary Research Group on Diabetes of the Instituto Mexicano del Seguro Socialの研究者らは、マグネシウムとグルコース障害の関係について10年間の追跡調査の研究結果を報告しています。

背景: 低マグネシウム血症が2型糖尿病になる危険因子であることをいくつかのエビデンスにより示唆するが、低マグネシウム血症と空腹時血糖異常(IFG)または耐糖能異常(IGT)の関係についての研究報告が無い。我々の目的は、血清マグネシウム濃度とIFG、IGTと2型糖尿病リスクとの関係を調べた。

方法: 合計1122人(年齢20〜65歳)が1996〜1997年に登録し、817人が10年後に再検査した。新規発症IFG、IGTと2型糖尿病は、登録時ではなく再検査時に認められた。新規代謝性グルコース異常障害と糖尿病(従属変数)の相対リスクは、年齢、性別、糖尿病家族歴、腹囲測定を調整したポアソン回帰モデルとインスリン抵抗性指標のホメオスタシスモデル評価を使って計算した。血清マグネシウム濃度0.74 mmol/L (独立変数)以下を低マグネシウム血症グループとした。

結果: ベースライン時、420人(51.4%)が低マグネシウム血症を有した。新規発症IFGおよびIGTは、276人(33.8%)確認された。IFG、IGTおよびIFG+IGTの相対リスクは、それぞれ1.11(95%信頼区間、0.5-5.1)、1.38(95%信頼区間、1.1-6.3)および1.49(95%信頼区間、1.1-4.9)であった。新規発症糖尿病は、78人(9.5%) (相対リスク2.54; 95%信頼区間、1.1- 4.1)確認された。

結論: 低マグネシウム血症はIGT、 IFG+IGTおよび2型糖尿病の発症に独立して関係するが、IFGの発症には関係しない。


参考文献:
Guerrero-Romero F, Rascón-Pacheco RA, Rodríguez-Morán M, Escobedo de la Peña J, Wacher N. Hypomagnesaemia and risk for metabolic glucose disorders: a 10-year follow-up study. Eur J Clin Invest 38 (6):389–396, 2008

(http://www3.interscience.wiley.com/journal/120084293/abstract)


MAG21研究会コメント:
Dr.Guerrero-RomeroとDr.Rodríguez-Morán はメキシコの糖尿病の臨床研究を精力的にされているご夫妻のDrです(写真)。2006年の国際マグネシウムシンポジウムが三重県の賢島で開催された時に来日され、MAG21研究会の横田(写真左端)が“Mg仮説”を提唱したところ、Mgの慢性的摂取不足で説明が可能である発表に対して賛同してくださいました。今回の発表は、それとも関連し興味ある論文と言えます。


10-023 Dr Guerrero-Romero et al



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| MAG21研究会 | メタボリックシンドロームとの関係 | 10:11 | comments(1) | - |
糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省
糖尿病患者数は糖尿病予備軍含め1870万人=4年で15%増 厚労省

厚生労働省は2008年4月30日、「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表しました。今回、生活習慣病有病者とメタボリックシンドロームの状況などについて発表しています。

1 生活習慣病では、糖尿病、高血圧と脂質異常症(従来の高脂血症)の状況が報告されました。

糖尿病実態調査では2006年(平成18年)、糖尿病を強く疑われる人と予備軍を含め1870万人と推定され、年代別の人口に占める割合では、70歳以上34.8%、60代28.9%、50代23%、40代13.5%、30代4.1%と若い世代ほど減少しています。男性が880万人、女性が990万人で、02年の前回調査より250万人(15・4%)の増加で、このうち女性が200万人と大半を占めたのが特徴です。

調査開始時から比較すると、1997年(平成9年)1370万人から2002年(平成14年)1620万人となり、およそ18%の250万人が増え、さらに、2002年から2006年(平成18年)1870万人となり、およそ15%の250万人が増えています。

10-009糖尿病年次推移


高血圧症有病者の推計では、高血圧症有病者約3970万人、正常高値血圧者約 1520万人の合計約5490万人でした。

判定基準:
 高血圧症有病者:収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上、または血圧を下げる薬(降圧薬)を服用している者。

 正常高値血圧者:収縮期血圧130mmHg以上140mmHg未満で、かつ拡張期血圧90mmHg未満の者または、収縮期血圧が140mmHg未満で、かつ拡張期血圧が85mmHg以上90mmHg未満の者(ただし、薬を服用していない者)。

10-010 高血圧症有病数


脂質異常症の推計では、HDLコレステロールと服薬状況のみを用いて、「脂質異常症が疑われる人」の判定を行った場合、約1410万人でした。

また、参考値として、食事の影響を受ける中性脂肪を用い、「動脈硬化疾患予防ガイドライン(2007年版)」の基準である中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールを用いた判定を行った場合、推計値は約4220万人でした。

10-011 脂質異常者数


2 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

平成18年国民健康・栄養調査には、2004年(平成16年)〜2006年(平成18年)のメタボリックシンドローム予備軍・該当者の状況(男女 40〜74歳)が報告されました。

40〜74歳でみると、強く疑われる者の比率は、男性24.4%、女性12.1%、予備軍と考えられる者の比率は、男性27.1%、女性8.2%であり、40〜74歳男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームが強く疑われる者又は予備軍と考えられる者でした。

10-012 メタボ年次推移 2004-2006

(注意)
メタボリックシンドロームの調査では、先に述べた8学会のメタボリックシンドローム診断基準を参考に、ウエストと血圧は学会基準と同じ、血中脂質と血糖値は厚生労働省独自の基準で推計されています。

(参照)
平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

平成14年 糖尿病実態調査」平成15年8月6日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

平成9年 糖尿病実態調査報告書について」平成11年4月21日厚生省保健医療局生活習慣病対策室


MAG21研究会コメント:
今回、厚生労働省が「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表されました。生活習慣病有病者とメタボリックシンドロームの状況では、予備軍を含めた推計値が減少することなく増加の一途をたどっている結果でした。この原因には、高齢化社会が急速に進み、国民の間で広がっている運動不足や食習慣の乱れが大きな要因となっていると考えられます。

また、「栄養素等摂取、食品群別摂取の状況」も報告されています。今回、マグネシウムに関する1日当りの平均摂取量は、男性30〜49歳で252〜262 mg/日でした。前回2003年(平成15年)国民健康・栄養調査結果」では、男性30〜49歳で 258〜270 mg/日でした。この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)男性30〜49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の1/3でおよそ120 mg不足し、更に摂取減少傾向となっています。

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ−ムの発症と密接に関わっていることが認知され、そして食育にも取り入れられ日頃からの予防意識を持つことを切に望みます。



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| MAG21研究会 | メタボリックシンドロームとの関係 | 10:01 | comments(0) | - |
マグネシウムサプリメントの血圧への効果
マグネシウムサプリメントの血圧への効果: 無作為臨床試験のメタ解析

2002年、米国ジョンンズ・ホプキンス大学医学部の研究者らは、マグネシウムサプリメントと血圧の関係についてメタ解析の研究結果を報告しています。

背景: マグネシウム摂取の増加は血圧を下げるかもしれない。しかし、臨床試験からのエビデンスが一貫していないので、恐らくサンプル数が少ないか研究デザインが異なっている結果かもしれない。マグネシウムサプリメントの血圧への効果について無作為臨床試験のメタ解析を行なった。評価基準を満たす20の臨床試験を特定した。

結果: 20の研究には、高血圧グループ14と正常血圧グループ6の合計1,220人の参加者が含まれている。マグネシウムの投与量は10〜40 mmol/日 [中央値、15.4 mmol/日 (374 mg/日に相当)]の範囲であった。マグネシウムサプリメントは、血圧を少し総合的に下げるのみであった。しかし、マグネシウムには明らかな用量依存的効果があり、マグネシウム投与量各10 mmol/日の増量によって収縮期血圧4.3 mm Hgと拡張期血圧2.3 mm Hgの降圧があった。

結論: メタ解析でマグネシウムサプリメントからの用量依存的血圧低下効果を認めた。しかし、マグネシウムサプリメントの十分に高い投与量による適量試験を確認のために行う必要がある。


(Jee SH, Miller ER, Guallar E, et al. The Effect of Magnesium Supplementation on Blood Pressure: A Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials. Am J Hypertens 15:691–696, 2002)

MAG21研究会コメント: 
本論文の共同研究者のAppel LJ は DASH食研究のメンバーです(参考文献: Appel LJ, et al., A clinical trial of the effects of dietary patterns on blood pressure. DASH Collaborative Research Group. N Engl J Med 336(16):1117-1124, 1997)。DASH食の降圧効果は明らかで、成分を良く見ると、K(カリウム)がコントロール食に比べて多く含まれ、それが降圧効果に関係するとされていますが、それと同等以上にMgも多く含まれている点はあまり重要視されていませんでした。以前からKの降圧作用は知られていますが、Mgに関しては当時また現在もその認知は極めて低いのが現実です。KやMgは主要ミネラルですが、薬物のような際立った降圧効果はありませんが、降圧機序は両方とも明らかにされています。

ところで、現在の食生活では、Kは特殊な病態でなければ不足することは少ないですが、Mgは戦後の食の半欧米化で慢性的摂取不足に陥っていることが知られています。このような低Mg状態にMgが十分に補われると降圧効果がより顕著にでることは他の文献でも示されています。今回の文献でも示されているように、用量依存性に降圧が見られることから、十二分なMg摂取が高血圧予防、引いてはメタボリックシンドロ−ムの発症リスクを下げることが期待されることを示唆する文献といえます。他の参考文献(He Ka, et al. Circulation 2006) 日本国も早く慢性的Mg摂取不足による生活習慣病の発症との因果関係に目を向けて欲しいと思います。



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