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肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍
肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍−労災病院医師らが全国調査

平成20年7月24日、独立行政法人 労働者健康福祉機構は “小学6年時の食習慣が成人女性のメタボ発症に強い影響” 〜全国の勤労者予防医療センターの調査で初めて判明〜 を発表しました。

小学6年の時に肥満だった人は大人になってから、脳卒中などの生活習慣病が起きる危険が高い状態「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)になりやすいとの調査結果を、宗像正徳・東北労災病院勤労者予防医療センター相談指導部長ら医師の研究チームが発表した。発症リスクは女性で10倍にも達し、子供のころの食習慣とメタボ発症に強い関連性があることが浮かび上がった。

調査は2006年12月から07年8月、全国9カ所の労災病院で健康診断を受けた20歳から70歳の計799人(うち女性216人)を対象にアンケートを実施。メタボ患者400人と、性別や年齢が同じ399人とで、食習慣や運動習慣などを比較した。

統計解析の結果、メタボになるリスクは、小6で肥満だった人は肥満でなかった人に比べ、男性で2.8倍、女性で10.1倍。また、小学校の時にスポーツをしていた人はしていなかった人に比べ、男性で1.6倍、女性で2.6倍になった。

参考資料
独立行政法人 労働者健康福祉機構 報道発表資料 平成20年7月24日 「“小学6年時の食習慣が成人女性のメタボ発症に強い影響” 〜全国の勤労者予防医療センターの調査で初めて判明〜」
http://www.rofuku.go.jp/kanrenshisetu/pdf/20met...


【MAG21研究会コメント】
宗像正徳先生らのこの調査結果は、小児期の肥満状況から成人になってからメタボになるリスクを予測されたもので、大変興味深い内容です。

以前、Prof Ka HeがCirculatioon2006年に報告した論文ではMgの摂取量が一番多い群は一番少ない群に比べてメタボになるリスクが31%低いと報告している観点から見ると、おそらく肥満児のMg摂取は可也低い可能性があると思われます。

当ホームページでも「小児メタボリックシンドローム」を取り上げておりますが、小児メタボリックシンドロームの予防には、子供の頃からマグネシウムが比較的豊富な穀類、緑黄色野菜などを摂る様な食生活の改善、適度な運動習慣を持ち、休養などの生活習慣を見直し、そしてストレスを減らすことが大切です。

日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、12歳小学6年生の1日当りのマグネシウム摂取量は、男性300mg、女性270mgとなっております。

基準値に対し、2006年度の国民健康・栄養調査結果、東京都民の健康・栄養状況による1日のマグネシウム摂取量を比較すると、男性では34〜57mgの不足、女性では46〜63mgの不足となります。 

10-033 Mg基準値摂取量男性

10-033 Mg基準値摂取量女性

(参照)
1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

2. 「平成15年国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料
  「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

3. 「平成17年東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成19年6月 東京都福祉保健局報道発表資料

  「平成18年東京都民の健康・栄養状況(平成18年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成20年6月 東京都福祉保健局報道発表資料



マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。




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| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 10:08 | comments(0) | - |
極低出生体重を伴った若年成人のグルコース調節
極低出生体重を伴った若年成人のグルコース調節

2007年、フィンランドのNational Public Health Institute及びUniversity of Helsinkiの研究者らは、極低出生体重を伴った若年成人のグルコース調節についての研究結果を報告しています。

背景: 出生時における低体重と以後の人生でグルコース調節障害の関係は、満期で出生する人の中でよく認められる。極低出生体重(1500g未満)を伴った早産児は、幼年期においてインスリン抵抗性とも関係がある。インスリン抵抗性が成人期まで持続するなら、極低出生体重を伴った早産児は成人期で疾患リスクの増加に関係する可能性がある。極低出生体重を伴った若年成人の耐糖能とインスリン感受性を評価し、血清脂質レベルと血圧を測定した。

結果: 満期で出生した対象者と比較すると、極低出生体重者の血中2時間グルコース濃度が6.7%高く、空腹時インスリン濃度が16.7%高く、血中2時間インスリン濃度が40.0%高く、インスリン抵抗性が18.9%高く、そして収縮期血圧が4.8 mm Hg高いという結果であった。

結論: 極低出生体重を伴った若年成人は満期で出生した人よりインスリン抵抗性と耐糖能および高血圧の指標が高い。

出典:
Hovi P, Andersson S, Eriksson JG, et al. Glucose Regulation in Young Adults with Very Low Birth Weight. New England Journal of Medicine 356:2053-2063, 2007
(http://content.nejm.org/cgi/content/full/356/20/2053?ck=nck)



MAG21研究会のコメント:
日本の低出生体重児数(2500g未満)及び極低出生体重児数(1500g未満)は、 1975年まで年々低下しましたが、1980年を境として増加し続けています(当ホームページ「女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 成人病胎児期発症説」を参照)。

マグネシウムの摂取量が激減したのが1970年前後です(当ホームページ「なぜマグネシウム不足?」を参照)。その10年後の1980年以降から低出生体重児および極低出生体重児数が増えてきている点でマグネシウム摂取不足との関連があると推察されます。

10-020 極低出生体重児数



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| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 09:56 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて マグネシウムとカルシウム・・・
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて マグネシウムとカルシウム・・・

マグネシウムとカルシウム摂取量の割合が重要ですか?

一般に良く知られているカルシウムは、生命維持に必要です。しかし、生体内でカルシウムがうまく働くためには、マグネシウムが必要です。従って、マグネシウムとカルシウムは相互関係にあるので、日頃から摂る割合が大切です。

 マグネシウムが不足すると脳卒中、虚血性心疾患になりやすいと指摘されています(マグネシウム健康読本、横田邦信著、2006年)。この様な関係は、既に半世紀前から報告されています。

1957年、岡山大学の小林純名誉教授の疫学的調査研究では、日本各地の河川の酸度とアルカリ度と脳卒中の死亡率を調査し、酸性の地域では脳卒中の死亡率が高く、アルカリ性(マグネシウムやカルシウムが多い硬水)の地域では死亡率が低いとの論文を発表し、世界的な注目を浴びました。

1960年、米国のシュレーダーは、飲料水の硬度(カルシウム、特にマグネシウムが多い水)と虚血性心疾患の関係を調査し、マグネシウムの多い硬水地域では、心筋梗塞や狭心症による死亡率が低いとの論文を発表しました(Schroeder HA, JAMA. 172:1902-1908, 1960)。

4リンク3 水の硬度

1973年、フィンランドのルオーマらの疫学調査では、飲料水のマグネシウム濃度が高くなるほど、循環器疾患の有病率が低下し、濃度が2倍では有病率が3分の1まで低下するとの論文を発表しました(Luoma H, et al. Scand J Clin Lab Invest. 32(3):217-224, 1973)。

1978年、カルパーネンらは、カルシウム対マグネシウムの食事摂取比率が高いほど、虚血性心疾患の死亡率が高いことを報告しています(Karppanen H, et al. Adv Cardiol. 25:9-24. Review, 1978)。

4リンク4 カルマグ比

日本人の食事摂取基準(2005年版)からすると、カルシウム600mg対マグネシウム300mgでは2:1となります。虚血性心疾患のリスクを低くするための予防策としては、カルシウム対マグネシウムの比率を2:1より小さくなるように、常日頃から心がけるようにしなくてはなりません。厚生労働省の「平成15年国民健康・栄養調査結果」では、カルシウムとマグネシウムの摂取量が不足しているので、カルシウム不足を補う際には、是非マグネシウムも摂る様に心がけたいものです。
 
 骨を構成する必須・主要ミネラルには、マグネシウムとリン(細胞内ミネラル)及びカルシウムとナトリウム(細胞外ミネラル)があり、特にカルシウムとマグネシウムの比率が重要です。

丈夫で骨折しづらい骨を形成するには、実際の骨のカルシウム対マグネシウムの重量比10〜100:1が安定した適量と考えられます(岡崎正之、他。マグネシウム1987;6:9-16)。国立健康・栄養研究所の西牟田守先生らは、“マグネシウムとリンは細胞内ミネラルで骨ミネラルでもあり、血液を介して骨と細胞間を行き来していると考えることが重要”だと述べられています。

ミネラルはそれぞれのミネラルが過不足に応じて尿中に排泄されるだけでなく、ミネラル間の相互関係があるといわれています(解説論文集: 西牟田守 生体における無機質の生理学的および病態生理学的特性)。生理的条件下では尿中のマグネシウムがカルシウムより多く、マグネシウム不足の条件下ではカルシウムが多く排泄されています。

更に、生体には恒常性維持システムがあり、身体(個々の細胞レベル)の要求に応じて腸管からミネラルが吸収されていると言われます。もし、多量のカルシウムのみが吸収されると、不要なカルシウムが細胞内に蓄積し、マグネシウム不足下では細胞外へ出せなく細胞浮腫状態となり、身体に悪影響を及ぼすと考えられています。

 カルシウムは一般的に牛乳などの乳製品などに多くマグネシウムは少ないと言われています。細胞内ミネラル、細胞外ミネラルと骨ミネラルの観点からするとカルシウムの偏った摂取は好ましくなく、マグネシウムもサプリメントと他の食品から多く摂らなくてはなりません。


| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 11:30 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 女性のやせすぎに注意・・・
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 女性のやせすぎに注意・・・

女性のやせすぎに注意と言われますが、メタボと関係ありますか?

2003年(平成15年)12月24日、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室は、平成14年国民栄養調査結果の概要を発表し、健康増進や生活習慣病予防のためには、自らの健康管理が重要であるため、個人の体重管理の状況や体型の自己評価、ストレスと食事量・体重の変化などについて結果をまとめたものです。

この調査結果では、「現在、体重を減らそうとしている」女性は53.7%。体型別にみると、若年15〜19歳の女性では、低体重(やせ)であってもその41.0%が体重を減らそうとしていると発表しています。

やせても太ってもいない女性の過半数がダイエットをしていることを踏まえ、政府の「新健康フロンティア戦略」では、過度なダイエットの危険性を啓発することに力を入れています(朝日新聞2007年(平成19年)4月19日「メタボ・やせすぎに警鐘」)。

メタボ対策の観点からすると、女性のやせすぎには注意が必要です。特に女性が将来家族計画を持った時、長年過度なダイエットによるやせすぎ状態では、お腹の赤ちゃん、新生児への栄養状態にも悪影響を及ぼしてメタボが将来発症し易くしているのではと危惧します。


| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 11:00 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 小児メタボ
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 小児メタボ

小児メタボリックシンドローム

最近、小児メタボリックシンドロームが話題になっています。

厚生労働省の研究班が、6〜15歳を対象とする小児メタボリックシンドロームの診断基準を発表されました。予備調査では、肥満児の5〜20%、一般の子供の0.5〜3%が該当します。予備軍は、肥満児の70〜80%、一般の子供の7〜8%が該当するとしています。この為、メタボリックシンドロームの予防は子供の頃から必要としています。

米国ノースウエスタン大学医学部の研究者らは、“若者4,637例を対象に15年間追跡調査し、マグネシウム摂取量が最も多い群では最も少ない群に比べてメタボリックシンドロームになるリスクは31%減少。若い時から十分なマグネシウムの摂取が大切”と報告しています(He K, et al., Circulation 113:1675-1682, 2006)。

小児メタボリックシンドロームの予防には、日頃からマグネシウムが比較的豊富な穀類、緑黄色野菜などを摂る様な食生活の改善、適度な運動習慣を持ち、休養などの生活習慣を見直し、そしてストレスを減らすことが大切です。


| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 10:30 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 成人病胎児期発症説
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 成人病胎児期発症説

成人病胎児期発症説

お腹の赤ちゃんは、成人病が発症するのですか?

1980年代から英国医学会の権威バーカー博士が「成人病胎児期発症説」を提唱しています(バーカー・ディヴィッド著、藤井留美訳、福岡秀興監訳:「胎内で成人病は始まっている」ソニー・マガジン社、東京、2005)。

この説は、“成人病は、胎児期や新生児期の栄養状態によってその素因の約70%が形成され、出生後の生活習慣が加わることで発症する”というものです。英国における調査では、出生児体重が小さい人たちほど成人に達したときに虚血性心疾患による死亡が多いと報告されています。


なぜお腹の赤ちゃんが、低栄養状態になるのですか?

原因は4つあり、妊娠前の母体栄養状態、妊娠中の母体の栄養及び母体の体重増加、喫煙などへの暴露、妊娠中毒症・自己免疫疾患による胎盤機能不全などがあります。

これらに関連し、わが国では、出生時の平均体重の低下が徐々に認められ、2500g未満の低出生体重児の出生数が年間およそ10万人まで増加しています。

4リンク1 出生数


お腹の赤ちゃんが低栄養状態になると、将来どうなりますか?

胎児が低栄養状態にさらされる時期により、成人になってから発症する症状が異なると報告されています。

妊娠初期では、高フィビリノーゲン血症、低凝固因子VII血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症などの脂質代謝異常が原因の虚血性心疾患が多発します。

妊娠中期では、耐糖能異常(糖尿病の予備軍)、慢性閉塞性肺疾患、腎機能障害があります。

妊娠末期の場合、耐糖能異常が多発したり、骨粗鬆症や統合失調症の発症があります。

わが国では、小児メタボリックシンドローム、小児成人病が急激に増加傾向にあり、その原因の一部として胎児期の栄養に由来している可能性はあるようです。


お腹の赤ちゃんが将来成人病にならないようにするには、どうしたらいいですか?

小児メタボリックシンドローム、小児成人病の予防としてまず、女性が妊娠されると望ましい体重増加量がありますので、気を付けていただきたいと思います。

4リンク2 妊娠体重

次に、妊娠前後から食生活の改善、適度な運動習慣を持ち、休養・喫煙・飲酒などの生活習慣を見直し、そしてストレスを減らすことが大切です。


| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 10:00 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 女性とメタボ
女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 女性とメタボ

女性とメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

厚生労働省は2006年5月8日、メタボリックシンドロームの実態調査を発表しました。メタボリックシンドロームの状況について、男性と女性の実態を比較すると以下のようになります。

 メタボリックシンドロームが強く疑われる者と予備軍を併せた割合は、男性では30歳代の約20%から40歳代で40%以上、女性では30歳代の約3%から40歳代で10%以上となり、男女とも40歳以上で特に高かった。

 40〜74歳では、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームが強く疑われる又は予備軍と考えられる。この年齢群で強く疑われる者の割合は、男性25.7%、女性10.0%、予備軍と考えられる者の割合は、男性26.0%、女性9.6%であった。

 メタボリックシンドロームが強く疑われる者と予備軍について、年齢階級別の40-74歳人口(全体約5,700万人中)で推計すると、40〜74歳の該当者数は約940万人、予備群者数は約1,020万人、併せて約1,960万人と推定される。

メタボリックシンドロームの予防には、日頃からマグネシウムが比較的豊富な穀類、緑黄色野菜などを摂る様な食生活の改善、適度な運動習慣を持ち、休養・喫煙・飲酒などの生活習慣を見直し、そしてストレスを減らすことが大切です。


| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 09:30 | comments(0) | - |
女性及び小児とメタボリックシンドローム
女性及び小児とメタボリックシンドローム
 
女性及び小児とメタボリックシンドローム・・・(恩田威一)

4-0 恩田略歴

 女性とメタボリックシンドローム

 成人病胎児期発症説

 小児メタボリックシンドローム

 女性のやせすぎに注意と言われますが、メタボと関係ありますか?

 マグネシウムとカルシウム摂取量の割合が重要ですか?



| MAG21研究会 | 女性・小児とメタボリックシンドローム | 09:00 | comments(0) | - |