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平成27年国民のマグネシウム摂取量

平成27年国民のマグネシウム摂取量

 

   マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を更新致しましたので、お知らせします。

 

   更新内容は、平成27年「国民健康・栄養調査」の結果 2016(平成28)年11月14日厚生労働省健康局健康課栄養指導室栄養調査係 報道発表資料、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」2014(平成26)年3月28日「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書 厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養指導室 報道発表資料を含みます。

 

   厚生省(当時)が初めて国民栄養調査にマグネシウムを含めた2001(平成13)年から2015(平成27)年のデータを解析しました。まず、2014(平成26)年と2015(平成27)年のデータを比較した1日当りの推定摂取量は、男女ともに若干の増加が認められました。次に、この15年間1日当りの推定摂取量は、男性でおよそ280mgから246mg、女性でおよそ250mgから212mgまで減少しました。更に、推奨量と比較し、摂取量は男性でおよそ66%、女性でおよそ73%しか摂れていません。

 

   各推奨量に対する摂取量から見た不足量は、1日当り男性で121〜127mg、女性で71〜85mgで近年の上昇傾向が認められます。

 

マグネシウムの日本人の食事摂取基準と

推定摂取量の比較

男女30〜49歳、摂取量 平均値(mg/日)

10-188 平成27年国民Mg摂取量

 

* 強化食品及び補助食品からの摂取については把握していない。

 

* 表をクリックすると拡大表示します。

 

(参照)

1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

 

    「日本人の食事摂取基準(2010年版)」平成21年5月29日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室報道発表資料

 

   「日本人の食事摂取基準(2015年版)」平成26年3月28日「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書 厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養指導室 報道発表資料

 

2. 厚生労働省 「国民健康・栄養調査

 

 

 

コメント:

   今回、男女30〜49歳のマグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を「平成27年「国民健康・栄養調査」の結果」、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」データに基づき更新しました。

 

   なお、わが国の国民一人当たりのカルシウム摂取量は、厚生省(当時)が国民栄養の現状として戦後1946年来毎年調査報告し、厚生労働省が国民健康・栄養調査として2003年来毎年調査報告しています。

 

   一方マグネシウム摂取量は、カルシウムの調査報告より55年後の2001年から厚生省が調査報告を開始しました。カルシウムと比較し、マグネシウムはそれほど研究されていない“オーファン栄養素(Orphan nutrient)”です。この為、マグネシウムに関する国の認知が相当遅れたため国民の認知が更に遅れています。

 

   その様な背景もあり、マグネシウムの摂取量は推奨量に対し、男性でおよそ66%(1日当り121〜127mgの不足)、女性でおよそ73%(1日当り71〜85mgの不足)しか摂れていません。この様に女性より男性に摂取不足量が多いのは、糖尿病・メタボリックシンドロ−ムなどの生活習慣病をはじめ様々な疾患が男性に多いのと関係がある可能性があります。

 

   マグネシウムの摂取不足は、カルシウム対マグネシウム(Ca/Mg)の食事摂取比率に関係します。マグネシウムの摂取量が減少するとCa/Mgの食事摂取比率が上昇し今後、虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患死亡率が高く、また2型糖尿病、メタボリックシンドローム、骨粗鬆症、および他の炎症に関連した疾患の発症率に影響することが示唆されています。

 

2016.10.26 日本人のカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)摂取量とCa/Mg摂取比率(1946〜2014年)

 

2016.03.31 食事から摂るカルシウムとマグネシウムの比率はどのくらいが望ましいですか?

 

2014.06.03 日本人のカルシウムとマグネシウムの食事摂取比率は2より低く、1.5〜1が望ましい

 

2012.12.14 日本人のCa/Mg摂取比率が上昇傾向

 

   マグネシウムの摂取不足が虚血性心疾患、高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロ−ムなどの生活習慣病、喘息、不安とパニック発作、うつ病、(慢性)疲労、片頭痛、骨粗鬆症、不眠症、こむら返り、PMS(月経前症候群)、胆石症、尿路結石、大腸がん、すい臓がん、動脈硬化、全身性炎症性疾患そして悪阻など様々な疾病・病態とも密接に関連していることが基礎的・疫学的・臨床的研究でも明らかにされています。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知され、正しい食育が行われる事が切に望まれます。

 

   MAG21研究会のホームページ右上には、検索 Search がありますので、例えば検索用語として“摂取不足”を入力して Search ボタンをクリックすると関連記事がリストアップされます。ご利用下さい。


   当ホームページでは、マグネシウムと糖尿病、高血圧やメタボリックシンドロームなどとの密接な関係についても解説して来ました。

 

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2016.08.05 血圧に対するマグネシウムサプリメントの効果: ランダム化二重盲検プラセボ対照試験のメタ解析

 

2016.06.18 マグネシウムの治療用途

 

2016.04.29 食事性マグネシウム摂取量は心血管疾患リスクの高い成人の死亡率と逆相関

 

2016.04.08 なぜわが国の2型糖尿病が戦後激増したのでしょうか?

 

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2015.07.17 高マグネシウム摂取は中年アメリカ人の糖尿病発症リスクを減らす

 

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2012.12.14 日本人のCa/Mg摂取比率が上昇傾向

 

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2012.08.17 白米摂取と2型糖尿病リスクの関係

 

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2010.12.21 マグネシウム摂取量と全身性炎症、インスリン抵抗性と糖尿病発症との関連

 

2010.11.26 日本人のマグネシウム摂取と2型糖尿病

 

2010.09.14 マグネシウム摂取量と全身性炎症、インスリン抵抗性と糖尿病発症との関連

 

2010.07.08 コーヒー紅茶の摂取で糖尿病リスク低減

 

2010.02.24 健常ヒト被検者の食後血清脂質反応に対するマグネシウムの影響

 

2009.12.29 生活習慣病に対するミネラル栄養の重要性 Mg(マグネシウム)

 

2009.09.08 WHO 飲料水中のカルシウムとマグネシウム: 公衆衛生的意義 2009

 

2009.05.07 米国成人の食事性マグネシウム摂取量

 

2009.03.13 糖尿病と合併症 −生活習慣との関わり−

 

2009.02.10 糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省

 

2008.08.13 低マグネシウム血症と代謝性グルコース障害リスク: 10年追跡調査研究

 

2008.06.03 『第51回日本糖尿病学会』で横田先生が発表

 

2008.02.04 『日本糖尿病療養指導士認定機構 CDEJ News Letter』に横田先生の記事が掲載

 

2008.01.24 経口マグネシウムサプリメントの影響

 

2008.01.23 WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その2−

 

2008.01.22 WHO報告書 『飲料水中の栄養素』−その1−

 

2007.08.21 メタボリックシンドロームの予防 −その2−

 

2007.08.20 メタボリックシンドロームの予防 −その1−

 

 

 

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

 

 

 

 

 

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